2003年3月に行った自動車教習の話(MT車)


〜一章〜雪〜
俺と言耳又言方と篠田供に三月四日にいざ新潟は六日町に出陣しました・・・
東京から新幹線に乗って旅行気分の三人。
長いトンネルを抜けると、そこは一面雪景色だった。
既に後悔し始めながらも、
横浜ではあまりお目にかかれない雪に対して、微妙な反応をしてみる…
そして、やはり現実はそう甘くはなかった…
しばらくして越後湯沢に着くと何と地面から水が湧き出てるじゃありませんか!Σ( ̄□ ̄;
"雪国の漢"篠田氏によれば、凍結防止の為だそうですが、
温室っ子には想像もできない世界でしたさ…
いや、むしろ今考えるとこんな事は大した事なかったな…
この後とんでもない事が…ぐへっ(吐血


〜二章〜悪夢〜
三人は迎えの車に乗り込むと、そこには他に八名程の合宿生がいた。
人数を確認して車を出すオヤジ。
相変わらず外は雪が降っていた…
しかし、三十分程経った頃であろうか、気が付くと窓ガラスが真っ白に曇っていた。
目を凝らして外を良く見てみると…
五メートル先すら見えない大吹雪になっていたΣ( ̄□ ̄;
オヤジ…いくらなんでもやばいだろ…(汗
こんなんで教習所行けるのかよ…
そして冷静に状況判断をしてみると…
・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

"ここ"で教習を受けるのだと悟り沈黙


〜3章〜絶望〜
そんなこんなで教習所に着いた一行は、入校手続を済ませ、各自のスケジュール表を貰い、
学科を受け模擬運転?(機械で練習)をして、初日から車に乗らされました。
しか〜し、嘘の様に吹雪が止んでおりました
神様ありがとう
先が思いやられるスタートでしたが以外にもスムーズにスケジュールをこなして行きました
ええ、あの事件が起こるまでは…


〜四章〜

その日は突然訪れた。
今考えると、やはり彼なら当然かとも思う。
彼の暴走を止められなかった私たちがいけないのかもしれない・・・
彼は手始めに"効果測定"で二回落ちちゃってくれました・・・
"効果測定"は何度も落ちない限り日程に影響がありませんが、普通二回も落ちません

さらに"みきわめ"で落ちてましたね・・・
"みきわめ"って落ちる受かるの概念があったんですね・・・勉強になりましたよ
皆に教えを説いてくれましたよ。教官が悪かったってさ・・・
わざわざ"みきわめ"も二回落ちて・・・

これくらいの事はよくあるのでしょうね(他の二人は現時点で何も落ちてません
挙句の果てに、彼は伝説を作ってしまいました…
私が思うに、全国探してもこんな事したのは彼だけだと思います・・・
それは"終了検定"のとき・・・


〜五章〜言耳又言方よ永遠に新潟に・・・
"みきわめ"で二回落ちているため、二人に遅れること二日
やっと"終了検定"を受ける彼・・・
いがいにも順調にいっていた。
いや、今考えると順調に見えていただけなのかもしれない。
そして彼は伝説となった…

教習所の建物から彼の乗った教習車を見守る二人+α(教習所で知り合った方々
試験のコースを順調に走る彼・・・
何事も無かったかのごとく停留所に停車し、帰ってきた彼・・・
そんな彼に皆が「受かったな!おめでとう」っと声をかける。
そんな祝福の言葉の中、彼は言い放った・・・

彼:「やばい・・・」

一同:「・・・・・ぇ???????????」

誰もその言葉を理解できないままでいる。
その状況を察したかのごとく、彼は言葉を続けた。

彼:「停留所に入る前のストレートでさ・・・・・」

一同:「・・・・・・・・・・」

彼:「ローギアで走っちゃった・・・・・・・」

一同:「・・・・・・・・・・」

一同:「・・・・・・・・・・」

一同:「・・・・・・・・・・」

必死に彼の運転を思い出す一同・・・

た、確か40km/h近く出ていたはずだ・・・

ぉぃ、ローギアで40km/hなんて出せるわけないよな・・・?

わからん・・・ぃゃ、無理だ・・・

ってか、エンジン音で気づくだろ・・・

それに教官が止めるだろうし・・・


彼:「ぁ〜最後にローで40km/hださなければな・・・」

一同:「・・・・・・・・・・こいつ、あほだろ・・・

(注:決して真似しないでください!ローで40km/h出すには かなりの度胸が要るっと思われます)
まあ、誰にでも失敗はあるさっと励まされ皆に馬鹿にされつつ、
翌日もう一度"終了検定"を受けることに・・・

理解しかねますが彼は二回づつ落ちるのが好きみたいですね・・・
落ちた原因はあえて書きません・・・
脱輪したのにすら気づかなかったとか・・・


〜最終章〜
何を勘違いしたのか・・・
自称場内の帝王と名乗りだした彼。得意の勘違いやろうですね
まぁ、他人よりはるかに多く場内を走っていることは事実ですが、
"場内で俺の走りに勝てる奴は居ない"とか言い出すしまつ…他人のふり他人のふり
流石に彼もただの馬鹿じゃありません。
二段階効果測定ではちゃんと勉強して、
奇跡的に一回で 合格しましたよ・・・
それが普通だろっと思いながらも
俺:「言耳又言方さん、すげーじゃんよ!」っと社交辞令で言っておく



そんなある日、やっと路上に出られるようになった彼は、
またも人並みはずれた力を見せ付けてきました。。。

路上教習中に、教習時間が残り少なくなってきたため、

教官:「時間なくなってきたから そこでスイッチターンして教習所に戻って」

彼:「ぁぅ・・・・・・・・」

スイッチターンはさっき練習したばかりの彼・・・

それを知っていたので、できると思った教官・・・

そして、悲劇は起こった・・・

ズゴゴゴゴ・・・

どんな音がしたんでしょうね?私には到底わかりません・・・

だって、スイッチターンのバックで

車体の1/4も雪の中に突っ込むなんて無理ですから・・・



そして俺はそんな彼を横目に最短日程をこなしていた。
運転って簡単すぎねーか?っとか思いつつ。
やっぱ、グランツーで鍛えてるからな〜っとかうかれつつ・・・
※グランツー:正式名称"GRAN TURISMO".レーシングゲーム (発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント

ある日突然強敵が現れました・・・

"縦列駐車"のやろうです・・・
意味不明、理解不能・・・・・・・・・・ギーギープシュー

何で車と車の間に停めるのですか?

他の所に停めればいいじゃないですか・・・

そんな事したって危ないだけでしょう?

成功確立50%程度のまま、練習終了・・・

そして二段階"みきわめ"襲撃!!
っふ、こんなもんさヽ( ´ー`)ノ
難なく合格ですさ。
グランツーに縦列駐車なんてないけど本気だしゃこんなもんよ。

そして、無事、最終日の"卒業検定"を最短日程で迎える・・・
試験では、路上での規定経路及び自主経路と場内での縦列駐車orスイッチターンを行います。
まず、クジ(だったかな?)っで二人から三人のグループを作り、
さらにグループの代表者クジを引いてコース等を決めます。
現実はそうそう甘くないわけで・・・
代表者にスイッチ引けや!っと内心祈りつつ、縦列引いてくれるわけですね。
気がなえてきます・・・
路上を問題なくこなして、場内に帰ってくると・・・


残すはやつだけ・・・

やつをこなせば、もうこんな寒いところとはおさらばさ。

ゆっくりゆっくりバックしながらハンドルを切ってみる・・・

ぅ・・・ちょっと遅かったかな・・・?

だ、大丈夫だ・・・落ち着け・・・落ち着け・・・

あとちょっとじゃないか!

がんばれ俺・・・

よし、あとちょっと、あとちょっと・・・・・

おk〜!!!!!!!!!!

ガタっ・・・・・・・・・


今の聞きなれない音は何だ?

もしや・・・・・・・・

左後輪が落ちてるじゃないですか!!Σ( ̄□ ̄;

だ、大丈夫・・・脱輪だけなら点数たりるもんね・・・

落ち着け・・・落ち着け・・・

まず、ギアをローに入れて少し戻ろう・・・

それで出ちゃってもギリギリで合格なはずだ・・・・

クラッチ踏んでギアをローへ・・・・・・

よし、アクセル踏んで半クラッチで前にだすぞ・・・

Σ( ̄□ ̄;


アクセルに踏みかえる間に、少し下がったじゃないか・・・

教官:「ちょっと停まってくれる?」


俺:「ぇ・・・・・・・・・・・???」

教習車から降りていく教官・・・

そしておもむろに後ろを指差す・・・

教官:「当たってるね・・・」


俺:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

最後の最後に脱輪に加え、接触が追加されました・・・


こうして俺の最短日程での帰宅の夢は木っ端微塵とかしました。。。
そして翌日二回目の卒業検定では一日遅れていた篠田と同じグループになりました。
クジを引きに行く篠田・・・

俺:「縦列なんて引いてきたら、どうなるかわかってるよな?」

‖クジ‖  λ..............トボトボ

教官:「何番と何番と何番はスイッチターンで、 何番(俺らのグループ)のみ縦列駐車となります」

俺:「・・・・・・・・・・・・・・・・」

俺が一体何をしたって言うんだよ・・・

路上教習で、篠田と一緒に乗ったことが一度だけあり、
そのときは下手だな・・・っと思っていたのに、
試験での走りはちゃんとしていて、驚きを感じながらも
路上教習をこなして行く・・・


そして、またあそこに戻ってきた・・・
俺は彼とは違う!二度も同じミスしてたまるか!っと自分に言い聞かせる。

・・・・・・・・・・・・・・・・

いっきま〜す!

適当なところでハンドルを切ってみる・・・

今の俺に足りないものは何か・・・

それは技術じゃなくて運だ!

おりゃおりゃ〜

・・・・・・・・・・・

だんだん書くのが面倒になってきたな・・・

省略


二人とも合格!!
そして二人で一緒に横浜に帰ったとさ。めでたしめでたし…


〜後書き〜

一人残った彼は卒業検定でも、
ウインカーの出し忘れ、
教官にブレーキ踏まれ(本来なら即失格)
ましたが、既に五日遅れだったため、落とすと追加料金が発生してしまい
評判上か、追加料金は取るのはあまりよろしくないらしく

合格した追い出されたそうです
横浜に帰って来てからの本試験も90点だったとか…





尚、さらなる詳細は彼本人に聞けば喜んで話してくれます。
(2003/12/11 村上)