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>> personal info
苗字名前 : 塚田健司(つかだけんじ)
出身高校 : 長野県立上田染谷丘高校
学部学科 : 商学部経済学科和田ゼミ
卓球戦型 : シェイク異質攻撃型
>> other info
あだ名 : つかっち、おじさん、オディー、
役職 : そうじ係
血液 : AB型
性格 : 真面目、だが奇行が目立つ。
仕事 : ラーメン屋さん
好物 : 家系ラーメン、プリン、
宝物 : リトルカブ、自転車、サボテン、高校のときに買った青い古着のパーカ、
趣味 : 節約、貯金、自転車とか修理すること、カブか自転車であちこち探検すること、
>> comment
我が部の重鎮。
彼には、なんといいますか、どことなく重みというか渋みのようなものががあります。
そのもとをさぐってみますと。彼はこの大学の生徒には珍しく二浪なのです。
その二年間の浪人生活のときからすでにここ横浜で一人暮らしをしており、
なるたけ親に負担をかけぬようにとほとんど自力のみで働きながら勉強し、生活していたのですね。
この浪人生活はまこと苦しいものであったらしく彼は若干二十二歳にもかかわらず、
すでに見た目の年齢が三十歳になってしまったのであります。失礼。
彼は言います。
「バイトが終わって、バイト先の屋上で自販機のジュースを飲むんだ。
この時間だけが、自分の存在を確認できる時間だったんだよ。
苦しい時間だった。友達が大学生活を謳歌しているというのに、俺は働き続け、模試を受け、
そして二十歳になった。二十歳。犬ならとっくにバイクに撥ねられて死んでいる歳だ。
だが俺は生きている。なぜか。それは俺が犬以上バイク以下の存在だからだ。
このようなお話が、飲み会ではかならず飛び出してくるのであります。
当然のごとく、周囲のテンションゲージは限りなくゼロに近づくまで下がってしまうのであります。
まったく困ったものであります。
まあそれはともかくとして。
彼が部にとって欠かせない存在であるのは確かなのです。
なにかと―部活動だけでなく部員の私生活にいたるまでの様々なところで―脱線の多いこの部で、
まるで学校の先生のような彼の存在は、良いブレーキとして機能しているのであります。
さて、ページの最初の方で彼には奇行が目立つと書きました。
その一端を紹介したいと思います。
彼は横浜にある「○島家」という家系ラーメン屋でバイトをしておるのですが、
リトルカブを購入するまでそのラーメン屋にここ金沢区から自転車で通勤していたのです。
自転車でも一時間半はかかる距離なのです。往復するのですから三時間です。
周囲の人間は言いました、三時間も通勤に使うのであれば電車をつかってもその分働いたほうが得だろう、と。
しかし彼は聞かずに自転車を使い続け、結果その凄まじいサドルとの摩擦により何本ものジーンズがクラッシュし、
とうとうリトルカブを購入するに至るのです。
ほかにもあります。
いつだったか真夜中午前三時に、僕のアパートの階段を登ってくる音がしたのです。
そして僕の部屋のドアをたたく音。不思議に思って開けてみるとヘルメットをかぶったままの塚田氏の姿が。
こんな夜中にどうしたのか、と僕が尋ねると。特に用はないのだが入れてくれ、と言う。
なんでも、バイトが終わったあとにカブで横浜市中を疾走し続けていたところ、気づけばこんな時間になってしまったのだと言う。
そしてなんとなく僕を訪ねてみたくなったのだという。
僕はまったく意味がわからなかったが、彼はコーヒーを飲み、少し世間話をして、まだ空の白まぬうちに帰っていった。
また、僕が風邪を引き部屋で寝ていたとき、気づくと玄関の扉が開いており、テーブルの上にパンとジュースとプリンが置いてあった。
後で聞くとことによると、その差し入れは塚田氏だと言う。
あのさあ、そのよくわからん優しさはなんなの?
俺様が女の子だったら惚れてたかもしらんが、俺様に差し入れなんぞしてもメリットは皆無だかんな。
まあ正直なところ不覚にもけっこう嬉しかったんだけど。
塚田氏が僕の部屋に侵入してきたケースは他にもあるのですがここではスペース上の問題で割愛します。
冗談抜きな話、自分の気づかぬうちに部屋に誰かが入った形跡があるというのはかなりな恐怖を覚えますので。
不法侵入はほんとに勘弁。でも差し入れはいつでも歓迎。
塚田健司。つかめない奴でござる。