諏訪中行

我が部の前主将。

とにかく、自分を甘やかすことに関しては超一流。
部内留年候補の筆頭として、ＯＢの方々の期待を一身に背負う。（我が部は伝統的に一学年にひとりは留年するという流れがある）
お昼くらいに用事で彼に電話をかけると、それが彼にとってのモーニングコールになってしまうということもザラ。
彼は眠り、眠りすぎ、休み、休みすぎ、単位を落とし続ける。ある意味、ここまでくれば見事である。
せめて語学の単位くらいは取得させてあげようと、みかねた後輩の計らいでトーイック受験を試みるも、
後輩の気遣いを踏みにじるかのようにせっかく払った受験料をムダにして当日ボイコットという暴挙にでる。
彼をトーイックに誘った神村くんは語る。

神村「なにか目標みたいなものを設置してやれば、彼も一念発起して勉強するかと思ったのですが。

彼にはほんとお手上げですね。もう、なんていうか、しね。

そして、とりわけ彼のライフスタイルを象徴するのが、そのアパート。
もう、なんていうか、その汚さは筆舌に尽くしがたいものがあります。
入ったとたん、鼻をつくなにかすっぱい臭い。タバコと汗が入り混じっている香り。
視界に飛び込んでくるのは、部屋の床を埋め尽くす、ゴミ、ゴミ、洗濯物、そしてエッチなビデオなどなど。うん、別名「夢の島」。
ホワイト○○フというアパートなのだけれど、あれはどちらかといえばブラック○○フがふさわしい。
見た目、臭い、とも、明らかに人間が健康に生活可能な最低限のレベルをはるかに下回ってしまっているこのていたらく。
部員が訪問すると、彼は片付けと称して部屋のものをなんでもかんでも奥にあるクローゼットに詰め込む。
異臭を放つクローゼットはパンドラボックスと化し、開いた者すべてを死へといざなう。いったい何が入ってんだよ。
この世の地獄ともいうべき彼の部屋を訪れた部員のコメントをいくつか。

Ｉ垣氏「気をつけろ！素足で歩くのは危険だぞ！

Ｃ田氏「あすこの空気は吸わないほうがいい。ぜったいなんか漂ってる。

Ｋ村氏「ああ、陰毛が、陰毛が！（彼の部屋の陰毛処理を粘着ローラーでやらされたという悲惨な過去）

なんといいますか。彼は腐っているんだと思います。脳とか、小脳とか。

そしてお酒を飲むと彼は沈んでいきます。それはそれは深いところに。
このまえなどは、スピリットをラッパのみした直後、某所トイレで発狂したかのように暴れだし、
そのまま制止する部員を振り切って大便所のドアを素手で破壊。彼の拳は見事に血だらけ。
その後は何を思ったか大泣きし始めると、路上で横たわり、Ｃ田さんになぐさめられ、げろを吐いて動かなくなった。

と、まあ、ここまでかなり攻撃的な部員紹介を書いてしまったわけですが。
実際のところ、他人にたいしてはとても人畜無害な良い人ですよ。うん。ほんと。たぶん。

　＊上記の文章には、多少の誇張表現やグロテスクな表現が含まれます。