黒子奈美

唯一入学式の日に我々のブースに来てくれた子。

入学式――。まさか、今年も全然人が来ない……。しかも雨で外ブースではないし。。。との不安を拭ってくれた希望の光。
聞けば鹿沼高はインハイにも出場する強豪校。ただレギュラーではなく下積みばかりという苦難の道だったようで。
大学に入り自由を手にした彼女は、端から両ハンドを振りまくる。
浅い打点から放つ球筋はきれいで、ブロックは驚異的にキツイとこを狙う。それゆえか試合では荒いプレーが目立つことも。
合宿、練習試合を通して異質対策、プレーの粗さの改善を経て、この夏一皮むけたようである。

栃木の実家を離れ、木場の祖母の家にお世話になっているためなかなか門限が厳しいよう。
二言目には「おばあちゃんが……」、三言目には「おばあちゃんが……」と出るほど不満はあるようだが、それは好きの裏返しだと信じよう。
まあ、そんななかでも部活や好きなライブなどに颯爽と繰り出す彼女は強い。

関東リーグでもいきなりトップを務めたり、その責任を感じたりなどいろいろ難しいことも経験。
ただ、真のエースを目指して挫けずにこれからも励んでもらいたい。

あとは、なんか部の仕事を引き継いでくれ。